最近宝塚沼。

最近宝塚沼に、膝までつかりました。 おじさまの、おじさまによる、おじさまのための宝塚備忘録的な楽しみ方ブログです。

宙組【High&Low】これは私の宝塚感を変えた。潤花さんすごい。

まさに男の世界。いや漢の世界と言うべきか。
混沌とした暴力が支配する街をバイオレンスで駆け抜ける喧嘩シーンが若干多めのこのショー、High&Lowは私の宝塚に感じていた印象をガラリと変える作品となった。(その後星組のディミトリ、雪組蒼穹の昴などでもとに戻ってしまったが)

それもそのはず。男前なトップスター、真風涼帆さんがライダースジャケットを身にまとい「クールなオラオラ系」を演じるその世界は、世界線の若干違う娘役トップスター潤花さんとコラボすることで、さらに見るもの全てを不思議の国に誘ってくれるのだ。
この不思議の国が、私の観覧してきた宝塚作品の中でも特に異色を放つ、個性的な「漢の世界」を演出してくれるのだ。


個人的な推しは、スモーキー役を演じた桜木みなとさんだが、やはりこの世界観は間違いなく、潤花さんが作り出したものではなかろうか。と思っている。なんの脈絡もなくいきなり登場し、様々な男たちの話題の中心に常にいて、登場とともについ目が行ってしまう、不思議の国の住人。いや女王か。この引きつけ力は、雪組時代からあまり変わっていないと私の周りは言う。

すごい!この天然力で、強豪ひしめく宝塚のトップ娘役街道をひた走ってきたとは。たしかに素晴らしいダンス、華やかな見た目、目を引く要素は多々ある。トップ娘役になる訳もうなずける。しかしそれ以上に、ステージに出たと思いきや、みんなが何故か「クスッ」と笑ってしまうこの力。ニカの実の能力者(ル●ィ)でしょうか?このようなバイオレンス作品にそういった要素を盛り込めるなんて、何て素晴らしいんだろう。



特に最後の一言。亡くなってしまってからの一言。そう、この一言。美しき思い出の場所のような所で、コブラの前にスッと現れ?

「でちゃった (笑)」パワーワードすぎる!これは真風さんでなくとも、いや、さっき●んだばかりだろ!と突っ込みたくなる、秀逸な言葉だ。アドリブですよね?とも思ったがそれら全てを含めて、あの感動的なシーンで人を笑わすことができる。これには本当にカルチャーショックを受けた。(良い意味で)

宙組、High&Lowはいつも私を惑わせる。シリアス、お笑い、伝統的、バイオレンス、等のような言葉が当てはまらない、とても個性的で衝撃的な作品だ。(潤花さんが。)

 





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